生後1ヶ月

無事、生後1ヶ月をむかえた。

誕生からここまで、一日一日がとても濃密で、過酷だった。いつになったら1ヶ月経つんだろう、その頃には今より心身ともにマシな状態になっているのかな、とずっと思っていたが、ちゃんと時間は過ぎるものですね。

1ヶ月検診は来週なので子どもの成長具合は素人目でしかないが、ありがたいことにすくすくと大きくなっている。体重もようやく3kgを超えたようだ(普通の体重計で、子どもを抱えて乗ったあと私だけ乗ってその差を計算しているので推定体重だが)。

ミルクを飲むのは相変わらず下手だし、まだまだ量も他の子に比べて少ないが、100mlを飲めるときもあり、50mlを1時間くらいかけて飲んでいた入院中から比較すれば大進歩だろう。

手足をよくバタバタさせ、泣いて興奮し激しく動いているときはミルクをあげるのに苦労する。抱っこしていても足をキックするので、私たちもよくお腹をけられて痛い。歩き出すの早いかもしれないね、と先日訪ねて来てくれた友人(7歳女児の母親でもある)は言ってくれた。

泣き声以外にも、時々小さな声であー、とかうー、とか言うようになった。機嫌がいいときよく言う気がする。私もあー、と返すと時々返してくる。コミュニケーションがとれるようになってきたのかなと思い、喜びが湧いてきた。

新生児期の何がつらいかって、産後のしんどい身体に鞭打って必死でお世話をしてるのに、相手は何にも感じてなさそうな反応なのがつらい、と私は思う。初産であればどちらも初心者だからお互いの要望がよくわからずなおさらつらい。

つらいのに、これから子どもも大きくなってもっと大変になるよとか、動き出すと自分の時間なくなるからネンネ期がチャンスだよとか言われ、いやいや、オレはいま!いまがしんどいだ、まずはそれを労ってくれ、そして今でさえ自分の時間はねえよ、そんなクソバイスいらねえ!と1ヶ月の間何万回も思った(大げさ)。いまのしんどさを同調してくれず、周りにはもっと大変なひともいるのよ(だから我慢してがんばれ)とか、今はまだマシなほうだよ、これからもっとしんどいよーとか言ってくる人には心の中で「お引き取りください」ということにした。しいたけ占いさんのアドバイスなのだが、かなり効果ある。ありがとうございますしいたけ占いさん。

私と10日違いで男児を産んだ友達がいて、その子とはいまのしんどさを分かり合えるので、お互いとても励みにし、1週間に一度はLINEしている。先輩ママからのお言葉もいいのだが、なんのアドバイスも送りあえないけど、いままさに同じつらさを抱えているひとと、わかるわかる!と言い合いながら乗り越えていくのが、私には一番いい気がしている。

いまのところ、お守りかわりに処方された精神安定剤は飲んでいない。自宅に帰ったら頼るのかもしれない。というか、自宅にいつ帰ろうか悩んでいる。1ヶ月検診はあと1週間先で、それが終わったらもう帰る予定だったのだが、月末子どもと産院とは別の病院に行かなければならず、自宅から行くとなると距離・時間的にかなりハードルが高い。なのでそれが終わってからか?など考えている。子どもが小さいので抱っこ紐もまだ使う勇気がなく(試してはみたが不安定すぎて心配)、こりゃわたしゃ子連れでお出かけっていつできるんだ?と遠い目になってしまう。

なんにせよ、よく1ヶ月がんばったな、子どもも、私も、と自画自賛ながら思う。いまでも目覚めるたびに隣で眠る我が子を見て「うわあ、私に子どもがいるよ」と思うのだが、妊娠できなかった時の苦しさとか、妊娠中「とにかく無事に産まれてさえくれれば」とずっと祈っていたこととかを、忘れないでいようと思う。子育ては気力体力ともに消耗するが、その気持ちがあれば、なんとか、だましだましでもいいから、乗り越えていけると思うのだ。

 

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生後4週目

魔の3週目に感情が大爆発し両親及び夫に当たり散らしたこともあってか、精神的にかなり落ち着いてきた。

今週から、一日一度は外に出ることを自分に課している。夫にそう勧められたのだ。もともとおうち好きなので外出できなくてもさほど苦ではないのだが、子どもと両親と私でずっと家にいると、やはり閉塞感がある。それもあってお互いに対してストレスが溜まってしまう。精神衛生上、一定の距離を保つことは大事だ。暑いし動くと身体がしんどくなるし身だしなみを整えるのも面倒なので、出かける前はめんどくせーなーやっぱ今日も家にいようかなと何回も思うのだが、外出して帰宅すると気分が晴れていることに気づく。泣いている子どもに対しても「あーら泣いてる、元気ね」なんて思って抱き上げることができる。

先週までは、どれだけ寝てもしんどいし動くのが億劫だ、いつになったら私は元気になるんだろうと不安だったが、眠いなと思ったら寝る、家族に子どもの面倒を見てもらうことをためらわない、できないことが多いことを申し訳ないと思わずにこの子を産むのに一番がんばったのは私なんだから今くらいは休ませてくれよと思っておく、というのを心掛けた。すると、気兼ねなく休息をとっているから外に出る気もおきてくる。外に出たらリフレッシュする。その繰り返し。周囲のおかげで、心身ともに回復してきているなと感じる。

子どもは、昼間は約一時間ごとに目を覚ましては抱っこやおむつ替えやミルクを要求するのだが、夜ものすごくよく寝る。先週は体重を増やさねばという思いで無理やり3時間ごとに授乳をしていたのだが、夜中泣かなかったらそのままにしてみようと思ってそうしてみたら、0時から7時まで泣かない。泣かないもんだからこちらも起きず、ミルクをあげていない。このやり方で大丈夫なのかはよくわからないが、こちらは寝られるし、おしっこもうんちも出ているし、なにより体重は順調に増えているようだし身体がむちむちしてきたので、しばらくは様子を見ることにする。そもそも私が昔から隙あらば寝る人間なのだ、その子もよく寝る子だとしても不思議はあるまい。

心療内科にも、すぐに予約が取れたので行ってみた。まあ、産後だし、もともと抱え込みやすいタイプだもんねえ、とさほど心配はされなかった。信頼の置ける外部の預け先を、育休中にどんどん見つけていったらいいよ、家族だけじゃしんどくなるから、とアドバイスを受けた。一時預かりを行っている団体(母親のリフレッシュが目的でも大丈夫!と紹介文に書いてあってほっとした)を教えてもらった。大丈夫そうだから薬は出さないよ?と言われたが、母乳じゃないんですよねーというと、じゃあお守り代わりの薬出しておこうか?世界で一番弱い薬だし、しんどくなったときに飲めばいいやつだから、と処方箋を書いてもらった。イマイチこの手の薬の効き目に懐疑的なのだが、安定剤は飲んだことがないのでやってみるのも手だろう。つらいと思っても薬飲めばなんとかなるかも、と事前に思っておけば、悪化しない気もする。なんの変化もないとか、効きすぎてしんどいとかだったらまたおいで、と言われた。こういうクリニックに来てこんな気軽な感じでいいのだろうかと思ったが、そこまで深刻じゃないからこそだろう、と思いたい。

 

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生後3週目

生後3週目は魔の3週目らしい。

赤ちゃんが外の世界に出たことを認識しはじめ、戸惑い不安になって泣くことが多くなる。それと同時に母親も心身ともに疲れのピークを迎えているので、泣くばかりの我が子を前にどうしたらいいのかわからなくなり苦痛を感じる。というのが生後3週目あたりからあらわれるそうだ。

確かに我が子も、先週より起きている時間が(特に昼間)増えたように思う。そして泣いている時間も増えた気がする。ずっと泣き続けるわけではないのだが、それでも急に火がついたように泣かれると、こちらもワタワタしてしまう。なだめすかし、落ち着かせ、ベッドに置いて、様子を見、ほっとしていたらまた泣き出し、というのを繰り返す日中。それ以外はミルクをやりおしめをかえ、私も食べるか寝るかちょっと読書かネットするかで、なにもしてないのにあっという間に時間がすぎてしまう。それで十分じゃないか、と誰かにいってもらわないと、なにやってんだろ自分は、と思いがちだ。

 

私は元来、人に頼ったり甘えたりするのが下手だ。

幼い頃からいわゆる「出来のいい子」「手のかからない子」で育ってきたせいなのか、母親の生真面目で我慢しがちな性格を受け継いでいるせいなのか、人を頼るタイミングが遅いらしく、限界までがんばってしまい(でも本人はまだまだ全然がんばれてない、もっと自分でがんばらないとと思っている)、もうどうにも立ち行かなくなってようやく、叫ぶように「誰か助けてくれ!」と言える。周囲にとってはめんどくさいことこの上ないだろう。

仕事でも家事でも育児でも、 自分で考える「やるべきこと」がたまっていくと、当然できないこともうまれる。それをひとにやってもらうと、「本当はそれ、私がすべきことなのに、やらせてしまって申し訳ない」と思ってしまう。そういうシーンが増えると、自分に対して無能感がうまれ、(本当はそんなことないのに)何もできない自分なんている価値がない、と思考が飛躍してしまう。体調が悪い時に特にそうなりがちだし、自分で思っているより自分の器が大きくないのに「こんなもんじゃないだろ、またまだやれるだろ自分」と問題をいくつも抱えてしまうことに、なかなか気付けない。そういう自分が嫌で、なんでもっと楽に生きられないんだろうとずっと思っている。

家事や子どもの世話ももっとしたいのに、身体がしんどいし、疲れてしかたないからできない、そういう自分はただ怠けているだけなのではないか、母としてのつとめが果たせていない自分はおかしいんじゃないのか。誰も責めているわけではないのに、ずっと責められているような気がする。ちょっと否定的なことを言われるととても傷つく。唯一日常接する人である両親にあたってしまう。わかっている、自分で自分を責めて傷つけているだけだということは。でも、その思考からなかなか抜け出せずつらい。マタニティブルーズなのは間違いないだろうが、このままこれが続いて、産後うつを発症するんじゃないのか。そういう思いに取り憑かれている。とにかくいろんなことがこわい。

 

でもちょっと気持ちが楽になったことがある。

ある日、実家に顔を出してくれた夫に、今日はしんどくてほとんど横になっていた、子どもの世話もほぼ母が見てくれて、私はなにもしてなかったと言うと、夫は「よかったじゃん、そのために実家にいるんでしょ?」と言った。まだ身体しんどいんだろうねとか、無理せず休んだらいいよとかの言葉を期待していた私は「えっ…」と絶句したが、目からうろこが落ちた気がした。そうか、そういう風に考えればいいのか、親に負い目を感じる必要はないか、と気付かされた。

それから、今週は退院時に予約した母乳外来を受診した。担当してくれた助産師さんは私の気持ちをうまく汲み取ってくれ、付き添った母にもそれを説明してくれた。母とはいまいち考えや思いがかみ合わず、母からの言葉がぐさりと刺さることがたびたびあるのだが、私も母と何回も言い合いましたよと完全同意してくれたのが心強かった。なかなか自分の口からは言いづらいことを第三者から言ってもらえると、母も冷静に聞いてくれるので、たいへんありがたかった。

子どもの体重もちょうどよく増えているね、心配してたけどよかった、母乳はあげてます?と聞かれ、びくびくしながら「母乳あげるのしんどくて、ミルクだけにしてるんです」というと「ああ!それでいいと思う!しんどいことはしなくていいよ!」とあっさり言ってくれた。今はとかく赤ちゃんには母乳が一番!あげられるのならどんどん母乳をあげましょう!という論調が強いので、病気があったり母乳の出が明らかに悪かったりするわけでもなく、ただ身体がしんどいから母乳をあげる元気がない、今でさえ悩みが多いのに母乳という悩みが多そうな問題まで抱えたくない、という私はおかしいんじゃないのかとずーーーっと思っていたので、ものすごくほっとした。よかった、やっと解放された、と思った。母からもずっと「泣いてる時に母乳あげたら子どもも落ち着いて寝るんじゃないの?」と言われ続けていたので、母の前できっぱりと言ってくれて本当に本当によかった。

外来では子どものことは全く心配されず、終始私の心身の状態を心配された。顔がむくんでるみたい、寝られてないんじゃない?まあ、寝られないよね…ということから始まり、入院中の様子を知っているからか、実家にいるうちに、心療内科に行ってみるといいと思うとアドバイスを受けた。今日の様子見てるとたぶん大丈夫だとは思う、でもひどくなる前に行ってみるのもいいと思うよと。このわけのわからない恐怖や自責の念が止まらないことを放っておくと、よりひどいほうにいくのではないかと思うので、一回行くだけ行ってみようかなと思った。一年前に通っていたクリニックにとりあえず行ってみよう。

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生後2週目

実家での生活が始まった。

母はあまり体力がなく、父は家事がまるでできないので、どうなることやらと思っていたが、だいぶ軌道に乗ってきた。

哺乳瓶が病院で使っていたものと若干違うので、うまく飲んでくれるか心配していたが、2週目の終わりには1日500mlは飲めるようになった。当初は、授乳時間が長いのでミルクをあげる時間がやってくるのが正直憂鬱だったのだが、飲むペースが早くなったおかげで、だいぶ楽になった。

ただ、吐き戻しが時々あるのが心配だ。10分以上身体を縦にして背中をトントンやっているのに、おいた途端にゲロゲローっとミルクを吐き出すことがある。吐くのはよくあることらしいし、詰まらせずに吐くだけましとは思うが、やはり毎回ヒヤヒヤする。服もびしょ濡れになるし。

こちらに不安なことやイライラがたまっていると、すぐ子どもは感づくのだなということもわかった。ミルクを飲まなかったり、ずっとぐずぐずしていたり。なかなか難しいが、何事も「まあいいか、死にゃしねーよ」というくらいの気持ちでいるくらいが私にはちょうどいいのかもしれない。

23時〜2時くらいの時間帯が一番しんどい。寝てほしいが寝てくれないだけでなく、ハイパーぐずぐずタイムらしい。何をやってもダメな時はおしゃぶりを与えている。おしゃぶりの使用の是非はあると思うが、病院でもやっていたようだし、こちらが疲れ果てるくらいならたまにはいいだろうと私は思っている。

母体状況としては、悪露が黄色になってきた、おしもの痛みはほぼなくなったが歩いたり座ったりが長くなると疲れてしまう、猛烈なねむみに襲われるようになってきた、などがあげられる。基本的に私は隙さえあれば寝てしまう人間なのだが、臨月以降それがぱたっと止まっていた。出産にむけて心身ともに緊張状態にあったのだろう。いいことなのか悪いことなのかはよくわからないが、「いつも通りの私」が戻ってきた感があって、私としては嬉しい。

夫はほぼ毎日実家に顔を出し、両親よりもうまく子どもの相手と世話をしている。夫はトライアンドエラーを繰り返しながらスキルアップすることに喜びを感じるタイプなので、創造性が求められる子育てという仕事は、夫の得意分野なのだと分析している、勝手に。こりゃいいや、私はどんどん夫に頼っていこう、とほくほくしている。

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産後6日目、そして帰宅

朝はだいぶスッキリと目覚めることができた。熟睡とまではいかなかったが、最悪の体調および精神状態からは脱却した気がする。

8時過ぎに、ようやく退院時診察があった。子どもを取り上げてくれた先生がおしもや子宮の状態を見てくれる。縫合したところはきれいですよ、子宮の戻りもいいです、でも昨日熱も出たし疲れが溜まってだいぶしんどかったみたいだけど、大丈夫?退院許可だせるけれど、しんどいようならもう一日いていいんですよ、と言ってくれた。いやもう2週間も病院いるし、もーう勘弁してくださいと思って、実家に帰るんで落ち着いて過ごせると思います、大丈夫です、といって無事、退院が正式に決まった。

荷物をまとめていると、陣痛時に様子を見てくれた看護師さんがやってきて、母子手帳に記入をしてくれたり、いろいろ話をしたりしてくれた。たぶん昨日からの申し送りがされているのだろう、心身ともに心配してくれた。よかったら2週間後くらいに、一度病院に来られませんかと言われる。個別完全予約制で子育てに関するあらゆる悩み相談ができる場をこの病院は設けていて、それに参加を促された。悩んだらまた連絡して予約入れようと思ってはいたのだが、悩みの底なし沼に落ちる前に半強制的に行っておいたほうが、ひとにうまく頼れない私にとってはいいのかもしれない。予約をお願いした。同時に1ヶ月健診の予約もお願いした。

日曜なので顔なじみの看護師さんがいないのは残念だったが、手が空いていたスタッフのかたに見守られながら、やっと、やっと退院した。アイムフリー!!!ありがとう、お世話になりました。

外は暑く、日差しがきつかった。日焼けをしないように、子どもの顔をおくるみで守りながら、タクシーに乗って実家に帰った。今日からまた新しい生活がはじまるよ。

買っておいた哺乳瓶が子どもに合わなかったので、すぐに近くのドラッグストアまで買いに出かける必要があった。産後ほとんど歩いていないしお尻も痛いのでゆっくりとしか歩けず、買い物にとても時間がかかった。本当は家族に買い物を頼むべきなのだろうが、自分でないとどの哺乳瓶ならOKなのかがわからないため、歯を食いしばって自宅とドラッグストアを往復した。ふだんならなんてことない距離がとてつもなく遠く感じた。

夕方、夫がアメリカ人の友達を連れて実家まできてくれた。泊まりがけで夫はこの人が私達の地元で開催されるトライアスロンの大会に参加するのをサポートしていたのだ。夫は本当は自分も大会に出ようとしていたのだが、子どもが産まれる頃だとわかっていたので、普段泳いでいないのにいきなり海に入って長距離泳ぐのはやめてほしいと私が断念させたのだった。この友人とは結婚以降ずっとタイミングが悪くて会えず仕舞いだったので、二人とも気になっていた。日本語がかなり話せるようになっていて驚いた、と夫は言っていたが、優しいひとなのだろう、私には日本語で話してくれた。簡単な英語すら口から出て来ない自分が情けなかった。出産祝いまでいただいてしまい、今度は子ども同士遊ばせようね!と言い合って別れた。

子どもが今までとは違う環境に移ってパニックを起こさないかなと心配していたのだが、意外にスムーズに寝たり起きたりミルクを飲んだりしてくれた。夜もたいした混乱もなく寝てくれた。私は相変わらず「寝られるときに寝る」ができずにいたが、実家はやはりいいものだ。リラックスして布団に入ることができた。

産後5日目

病院で迎える二回目の土曜日。あと1日の辛抱だ!たぶん。(まだ退院時診察が終わってないので未確定)朝から胃が痛い気がして、看護師さんに報告する。ただ、いかんせん身体全体痛いし、便の出もよくないから腸も変な感じだし、子宮の収縮もあるだろうから、はっきりと胃が痛いと自分で断定ができない。昨日量の多いお祝い膳を調子に乗って完食したからかもしれません、ははは、とも報告に付け加えておく。

子どもは相変わらずミルクを飲むペースが遅い。お互いの体力を考え20分前後で飲み終えたいところだが、いつも30分以上かかってしまう。飲んでいると途中で疲れて寝てしまうのだ。うつろな目の我が子に無理矢理飲ませるのはかわいそうなのだが、飲まないと大きくならないのでがんばらせる。ぐびぐび飲むときもあるので、毎回きっちり規定量を飲ませなくてもいいようだが、一回の量が少ないと回数が頻繁になってしまうので、それはそれでしんどい。

本当は母乳が欲しそうで、おっぱいくれよ!という仕草をくずったときにする。だいぶ母乳が出るようになったので、6時くらいに母乳を差し出してみるとうまく吸ってくれた。その様を見ると嬉しいので、やはり母乳で育てたほうがいいのではと心がゆらぐ。

でもそのあとミルクを飲ませようとすると、20分たっても半分も飲めていない。まだまだ小さめなので、体重を増やしたいですね、そのためにはミルクをしっかりあげたほうがいいです、母乳は吸うのに体力いるので、母乳のあとミルクにすると体力消耗して余計に飲めなくなるから、しばらくはミルクを飲ませきることを大事にしましょう、とサポートしてくれた看護師さんが言ってくれた。しちめんどくさいのだが、「ミルク頑張って飲ませる→母乳搾乳する→次回ミルクで使う哺乳瓶に搾乳したものを入れておく」をしばらくは続けたほうが良さそうだ。ひとりでやるとこの工程で1時間かかる。それを3時間おきにはさすがにしんどいので、搾乳は毎回ではなく乳の張りが辛い時や日中の元気があるときだけでもよいかもしれない。そのうち母乳が出なくなるかもしれないが、そうしたらもう潔く完全ミルクで育てる決心がつきそうだ。

昼食前に夫来院、昼を一緒に食べようと言ってくれる。これで食事中に子どもがぐずっても、どちらかが見ることができる。とても助かった。量が多く食べられそうになかったので、病院食を夫が食べ、コンビニの三色弁当を私が食べた。子どもはグズグズしたが、そこまでひどくはならなかった。この日夫は友達と泊まりの用事があったので、たぶん明日退院してると思うから実家で会おうねと言って別れた。

そのあと授乳室に行き、ミルクを飲ませるのだがやはりペースが遅い。部屋にいた若い看護師さんにどうですかーと言われ、やっぱり30分たってもこんなに残ってて、と言うとちょっとかわってみましょうと授乳交代。やはり無理矢理最後まで飲ませられる我が子。はい、終わりましたよと子どもを返され、ありがとうございましたと授乳室を後にした。

授乳室から部屋に帰る間、なんだかよく分からないが涙が出てくる。悲しい、悔しい、疲れた、身体痛い、眠い、、、あらゆるつらさのピークに達していた。授乳ってこんなに無理矢理、標準量を飲み切るまで終わらせないといけないのか?あんなに飲むのが遅いのはうちの子どもだけな気がする。私の授乳の仕方が悪いのか?なんであの看護師さん、機械的に「とにかく作った量を飲み切らせる」感出まくってるんだろう。あんなのやだな。この子のペースというのもがあるんじゃないの?それを尊重してはくれないの?体重が増えることが全てか?もうやだ…と完全に授乳室恐怖症に陥っていた。

部屋に帰って号泣して、鼻水をかんでいたらティッシュがなくなってしまった。色々限界で、でも看護師に対する不信感が積もっていたから(土曜日で頼れそうな顔見知りの看護師さんがいなかった)、母に電話してティッシュを持って来てくれと依頼する。

来た母は看護師のいうことなんか気にしなければいい、はいはいと受け流して自分と子どものペースを守ればいい、お母さんになったのだからないちゃだめだ、強くなれと言う。このズタボロの状態の私には、それらの言葉はアドバイスにも慰めにも何にもなってないよとさらに大泣き。そして間の悪いことに義母がそこに表れ、実母と同じことを言う。ちょっと静かにしといてもらえませんかと言っても構わず喋り続けるので、思わずうるさい!と言ってしまった。かつ、母体はぼろぼろなのに次々夫側の親族がなんの連絡もなくおかまいなしにやってきて(私側の親族には母が母体を気遣って退院してからくるようにと言ってくれていた)本当にしんどかったしいやだった、いやだけど言えなかった、言えるわけないじゃないか、我慢してたのが今積もり積もって表れてるんだ、と訴えた。本当なら入院中に義母に言われた数々のいちゃもん、私へのケチのつけ方にずっとイライラしていたんだとも言いたかったが、それはやめておいた。それでも嫌なら言えばいいのに、言ってくれないと分からないじゃないか、みんな悪気はないんだしと義母は言う。言ったところで結果は同じだし、悪気はないんだから気にするお前の方が悪いと平気で言ってのける、そういう悪意のない無神経さを開き直れる人間が一番嫌いな私は、もう黙るしかなかった。実母に促され、ようやく義母は帰っていった。ごめんなさいお義母さんひどいことを言って、と帰り際に言ったが、きっと家に帰って友達か誰かに自分が嫁から受けた酷い仕打ちについてネチネチと話すんだろうなと思った。でも別にいいや、ただにこにこしてる聞き分けのいい嫁なんかじゃないというのを思い知ってもらえといたほうが、今後私も言いたいこと言えるし、と開き直ることにした。

そのあと今日担当の優しそうな中堅の看護師さんが来て、スタッフの言動にトゲがあったようで申し訳ない、と謝られた。こんなにつらくなるまえに、声をかけてくれていいんですよ、いつでも赤ちゃん預かりますし、と言ってはくれたが、家に帰ったらどうせ子育ての悩みは尽きないんだろうし、ここでいろんなアドバイスを聞いて慣れておかないともっとしんどくなると思ったんです、あと、頼るのが下手なのでついつい限界が来ないと声をあげられなくて、そういう自分をなかなか変えられなくて苦しいんです、と言った。うんうんと辛抱強く取り留めのない話を聞いてくれた看護師さんは、なかなか難しいかもしれないけど、少しずつひとを頼って楽していきましょうね、と言ってくれた。

シャワーを浴びてスッキリし、背中が痛かったから電子カイロをあてて横になっていたら、だんだん頭が痛く、吐き気も出て、なおかつ熱っぽくなってきた。熱は38度近くまであった。ナースコールをすると、担当ではない、若い看護師がやってきて、あー、どうしますー?とりあえず処方してある痛み止め飲んどけばー?って感じの対応だったので、勘弁してくれと思った。とりあえずしんどいんで赤ちゃん預かってもらえますかというのが精一杯だった。

まもなく、担当の看護師さんがやってきてくれて、アイスノンや、痛み止めと胃薬の追加処方分をテキパキと持ってきてくれた。今日はもう、赤ちゃんこっちで預かるから、しっかり寝て、身体を休めましょうねと言ってくれた。ありがたくて涙が出た。

しかし20時の授乳時間になったらまた別の看護師がやってきて、授乳の時間ですけどどうします、授乳室こられますか、夜は預かりましょうかと聞いてきやがる。なんなんだこの病院は、報連相が行き届いてねえなあ!看護師としてプロの仕事を見せろよとキレて、「無理です!」とだけ返しておいた。まあそのときちょうど夫に今日の出来事について泣きながら電話で報告していたので、それを見て授乳室来られるんなら来いよと思ったのかもしれない。

2時間ごとくらいに目は覚めたが、目覚めるたびに熱が引いているのは分かった。子どもがそばにいなくて、泣いても対応しなくていいんだとほっとするのと同時に、一緒にいられなくてごめん、気にしぃですぐ落ち込んじゃうつまんない親でごめん、と思った。

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産後4日目

朝からテレビ(あさイチ)でユースケ・サンタマリアを見られてテンションが上がる。ドラマ見なければ。

まだまだ尻は痛い。おそるおそる椅子に座る日々はしばらく続きそうだ。今日担当してくれたフレンドリーな看護師さんに、尻の状態を見てもらう。とりあえず切れてはいないようだ。時間が薬なんですよねえ、と言われる。便が出るだけよしとしよう。

昼食中、子どもがくずりだしてどうしましょうと思い、子どもを左手で抱っこしたままごはんを食べるという荒技を見せてしまった。泣くけどちょっと待たせて、ぱぱっと食べればいいのだが、まだ子どもを泣かし続けることに抵抗がある。すぐ看護師さんとかが様子を見にきそうでいやなのだ。心配できてくれているのは百も承知だが、責められている感じもしてしまう。いやその前に、まずあやしてから食べろよって話なんだが、あったかいものはあったかいうちに美味しくいただきたいというくいいじが勝っている私なのだ。この日のメニュー、鳥の山椒焼き、めちゃうまかったし。

夕食はお祝い膳が出た。待ってました!すごく豪勢なメニューで、ステーキまであった。セレブ病院のフレンチフルコースお祝い膳には負けるだろうが、県立の総合病院にしては素晴らしい内容だと思う。あなたのおかげで美味しいものが食べられたよ、ありがとう、とミルクが欲しそうな子どもを横目に完食した。

夕食中、フレンドリーな看護師さんが出産のプレゼントをお持ちしました!とやって来た。子ども用マグや絵本、おくるみ、授乳クッションなどの中から好きなものを選べるという。抱き枕兼授乳クッションは買っていたのだが使い勝手が悪く、役に立ちそうになかったから買い直そうとしていたところだったので、授乳クッションにした。こんなちゃんとしたものをもらえるとは思っていなかったので嬉しかった。

夜中、お腹がごろごろして眼が覚めるも、何も出ない。しかしお腹が苦しい。下剤(寝る前に飲むと朝ごろお通じがあるタイプ)を飲んでなかったなと思い、部屋を出て冷水機まで水を汲みに行く。お腹を押さえながらゆっくり歩く様を見た看護師さんが、大丈夫ですかと声をかけてくれた。便が出てないわけではないんですが、お腹が痛くて、ミルクの時間もちかいのにどうしようと思ってというと、よかったら少し赤ちゃんお預かりしましょうかと言ってくれる。迷ったが、甘えることにした。次々回4時のミルクの時間には授乳室に行きますと答え、子どもを預けた。便はやはり出なかったが、2時間くらいは子どものことを気にせず寝ることができた。少しの時間だけでも全然違うものだなと思った。

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