出産予定日の夜

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ついにこの「0日」表示を見た。

私には子どもなんてできないんだうわあああん!とダークサイドに堕ちていた時期もあったが、よくぞここまでたどり着いたものだ。

だがしかし、産まれる気配はまるでない。3日に入院することは決まっているのだが、この調子だとどうせそれまでになーんにも起きないんだろうなと諦めの境地に達している。

昨晩は夫が実家まで来てくれた。メールで、何もなければ月曜から入院することになりましたと伝えていたのに、え?月曜から入院?と言われた。なんなんだ。なんで理解できてないんだ。まあ私も入院して何の処置が始まるのかいまいち分かってないのだが。

陣痛の誘発がはじまっても、その日にお産となるかどうかは人によるみたいなので、夫にはお産が進んでいよいよ辛くなってきたら連絡し、病院に来てもらうことにした。することがないのに側にいられても申し訳ないし、それくらいなら仕事したいと私が逆の立場ならば思うだろうから。夫の会社からは、いつでも病院に駆けつけてあげなさいと言われているそうだ。夫の勤め先は小さな会社ではあるが、ブラックでなくて本当によかった。

少し前まではお産の始まりから終わりまで見届けてほしいと思っていたのだが、もはやどうでもよくなった。夫がそばにいるときに産気づいたらそうしてほしいなと思っていたが、長いこと実家にいる(しかもその間なんの兆候もない)うちに、そんな思いはいよいよ薄らいできた。産まれるときにいてくれればいいか、いや、もう別に立ち会えなくてもそれはそれでいいか、という思いだ。予想した通りには何一ついかないのだと思っておいたほうがいい。

この日の夜はひどい雷雨で、雨と雷がうるさいのと、お腹の中の人がさかんに動き、子宮口のあたりがずっとちくちくして、眠れなかった。3時までもぞもぞし続け、ちと辛かった。そんな予定日の夜だった。