やっと3ヶ月

あっという間、ではなく、ようやく生後3ヶ月を迎えた。

ミルクの哺乳量は相変わらず少ない。一日700mlも飲めることは少ないレベル。しかも2週間前、ミルクをあげようとすると猛烈に暴れて泣いて、ということが続き、大変だった。今はずいぶん落ち着いたが、すんなり飲んでくれるほうがめずらしいという状況に変わりはない。飲みはじめやお腹いっぱいになったら、哺乳瓶を手で押しのけるのだ!自我が芽生えたのだろう。あげる側は大変だが、成長を喜ぶこととしよう。

哺乳量は少ないが、身長体重はこの子なりのペースでゆっくりと増えているのでそこは安心している。特に脚が長いようで、ベビー服も腕は余るが脚はちょうどいいことが多い。「わしに似て脚が長い…」と夫(身長182cm)はいつも言うのではいはいと聞き流している。

クーイングをする時間も増えて、近頃はあーうーだけでなく、あぶぶーとかおあーういーとか言い出すようになった。しゃべるたびにこちらは「そんな声も出せるのかい?!」と笑わせてもらっている。

首すわりはまだまだ先のようだが、縦抱っこは好きなようだ。いかんせん首がぐにゃぐにゃなので、こちらとしては早く首が座ってくれると格段に抱っこが楽になると思われる。

私の調子はぼちぼちだ。先週は首と腰を痛めてしまい、一晩実家に子どもを預けたり、一週間ほど子どもと私で実家で暮らしたりもした。子どもと二人きりだとどうしても煮詰まってくるので、私の精神安定のためにもちょくちょく実親に頼っている。いつになったら生活ペースがつかめるのだろう、満足に家事(特に料理)がこなせるようになるのだろうと焦る気持ちが強かったが、もう諦めることにした。がんばれないときは、がんばらないことにした。親がいるうちに思う存分頼っておこうと思っている。

先日夫が「こんなに育児をするとは、自分でも驚いている。子どもがよその家の子よりもとびきりかわいいから、やろうと思える」と言っていた。この人もとんだ親バカになったものだと思うが、家にいる間は率先していろいろやってくれるので、本当にありがたい。妊娠中はあまり積極的に私のお腹をさわったり話しかけたりしなかったし、プレパパママ教室でもやる気を感じられなかったりしたので、育児してくれるのだろうかと少し心配していたのだが、杞憂に終わって本当によかった。イクメンと呼ばれたいがためにやっているわけではなく、ただ親として当たり前のことをやっている、という姿勢が素晴らしいと思う。夫がこうでなかったら、私はとっくの昔に産後うつで入院通院してただろうなと思うくらいだ。こういう夫が見られて私も嬉しい。

不妊治療中、そもそもなんで子どもが欲しいんだろう、こんなつらいなら子どもなんていなくてもよくない?とずっと思っていたが、子どもを慈しむ夫の姿を見て、私も幸せな気持ちになりたかったからかも、と思っている。妊娠出産育児は楽しいことばかりではないけれど、それでも、産んでよかった。

そんな夫のいまの悩みは「お風呂中、子どもが急に泣き出すこと」である。三日前から急にそうなってしまった。実家から連れ帰って久しぶりに夫がお風呂に入れたら泣いてしまった。最初から泣くわけではないので、お風呂中のなにかが怖いのだろうと思う。急にパパとのお風呂中に泣くようになった、という声をきくので、うちだけじゃないんだと安心した。時期慣れるだろうとは思うが、泣き叫ばれるとこちらもつらいので、はやく前のようにお風呂が楽しめるといいねと思っている。