生後2週目

実家での生活が始まった。

母はあまり体力がなく、父は家事がまるでできないので、どうなることやらと思っていたが、だいぶ軌道に乗ってきた。

哺乳瓶が病院で使っていたものと若干違うので、うまく飲んでくれるか心配していたが、2週目の終わりには1日500mlは飲めるようになった。当初は、授乳時間が長いのでミルクをあげる時間がやってくるのが正直憂鬱だったのだが、飲むペースが早くなったおかげで、だいぶ楽になった。

ただ、吐き戻しが時々あるのが心配だ。10分以上身体を縦にして背中をトントンやっているのに、おいた途端にゲロゲローっとミルクを吐き出すことがある。吐くのはよくあることらしいし、詰まらせずに吐くだけましとは思うが、やはり毎回ヒヤヒヤする。服もびしょ濡れになるし。

こちらに不安なことやイライラがたまっていると、すぐ子どもは感づくのだなということもわかった。ミルクを飲まなかったり、ずっとぐずぐずしていたり。なかなか難しいが、何事も「まあいいか、死にゃしねーよ」というくらいの気持ちでいるくらいが私にはちょうどいいのかもしれない。

23時〜2時くらいの時間帯が一番しんどい。寝てほしいが寝てくれないだけでなく、ハイパーぐずぐずタイムらしい。何をやってもダメな時はおしゃぶりを与えている。おしゃぶりの使用の是非はあると思うが、病院でもやっていたようだし、こちらが疲れ果てるくらいならたまにはいいだろうと私は思っている。

母体状況としては、悪露が黄色になってきた、おしもの痛みはほぼなくなったが歩いたり座ったりが長くなると疲れてしまう、猛烈なねむみに襲われるようになってきた、などがあげられる。基本的に私は隙さえあれば寝てしまう人間なのだが、臨月以降それがぱたっと止まっていた。出産にむけて心身ともに緊張状態にあったのだろう。いいことなのか悪いことなのかはよくわからないが、「いつも通りの私」が戻ってきた感があって、私としては嬉しい。

夫はほぼ毎日実家に顔を出し、両親よりもうまく子どもの相手と世話をしている。夫はトライアンドエラーを繰り返しながらスキルアップすることに喜びを感じるタイプなので、創造性が求められる子育てという仕事は、夫の得意分野なのだと分析している、勝手に。こりゃいいや、私はどんどん夫に頼っていこう、とほくほくしている。